今朝の日浦 8月27日(金)
2021年8月27日 08時05分中学校の体育館通路のベンチにカブトムシがいました。
兜虫(かぶとむし)
音無し学舎(まなびや)
あとずさり
ゆく夏を惜しみつつ、学校の様子を見に来たのかもしれませんね。
〒791-0132 愛媛県松山市河中町甲79の2番地
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日浦中学校
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ひうらマップ(日浦地区まちづくり協議会作成)
国道317号線から見上げる山々がわずかに黄金色に輝き始め、山里の学校にも秋の気配が感じられるようになってきました。朝の冷たい空気が肌に触れると、夏の暑さが過ぎ去り、秋の静かな到来を実感します。窓を開ければ、風に乗ってくる落ち葉のカサカサとした音や、時折聞こえる遠くの虫の鳴き声が、秋ならではの静寂と自然の豊かさを教えてくれます。
秋は、山の学校にとって特別な時期です。児童生徒たちは、理科の時間で、山中に点在する緑の変化を目にしながら、植物の葉の色が変わる理由を考えたり、校内に飛んできた秋の虫たちを優しく手で捕まえたりしています。中には、タブレットで秋の自然の移り変わりついて調べている子もいました。学校周辺の日浦地域全体が教科書となり、実際に見て、触れて、体験することで学びが深まっていきます。9月末には、各学年で散策に出て、タブレットを用いて真っ赤な彼岸花の写真を撮影しました。中には真っ白の彼岸花もありました。12月のふるさとフェスティバルでは、優秀作品が表彰されます。また、先日は、生活科の授業の一環で、低学年の児童たちが校外学習に出て近くの歩道を散策しました。たくさんの種類の落ち葉を見付けましたが、まだまだ暑く、河川の流れに足を浸して遊んだそうです。校内に戻った後、彼らはみんな笑顔で「楽しかった。面白かった。」と、清々しさを口にしていました。中学校では新人大会に参加し、ソフトテニスの熱戦を繰り広げました。
この季節には、両校舎の裏にある石手川と福見川も穏やかに流れています。夏の間、激しい雨で水位が上がっていた川も、今はその勢いを落ち着かせ、清らかな水がゆっくりと岩を滑り流れています。この川沿いでの静かなひとときは、子どもたちだけでなく教職員にとっても大切なリフレクションの時間でもあります。児童生徒のバスの送迎時に小中教職員は情報交換をするだけでなく、川辺を歩きつつ、自分の思いに耳を傾けることで、日々の教育活動を振り返り、心落ち着ける時間を過ごしています。
教室の中もまた、秋色に染まってきました。小中学校ともに、国語の読み物教材の時間には、秋にちなんだ物語に親しんでいます。教室の窓から見える山の風景は、まるで絵画そのもの。中学校の生徒たちは、美術の授業で、日浦の風景写真を基に粘土で公共物を創るというパブリックアートに挑戦しています。また、家庭科の調理実習では、地元の秋の味覚を使った料理にも取り組んでいます。1学期末には、学校で収穫したじゃがいも等を近隣の食堂に提供していたのですが、その店舗では、そのスイーツが好評で、材料がなくなり、品切れとなってしまったという情報も入ってきました。日浦の短い秋は「読書の秋」「芸術の秋」とも言えますね。
中学校の体育館通路のベンチにカブトムシがいました。
兜虫(かぶとむし)
音無し学舎(まなびや)
あとずさり
ゆく夏を惜しみつつ、学校の様子を見に来たのかもしれませんね。